2025年9月26日、香港メディア・香港01は、日本を訪れた中国人インフルエンサーが迷惑行為の数々を「自慢」し、日中両国のネット上で激しい批判の声が出ていることを報じた。
記事は、中国版TikTokの抖音(Douyin)で約20万人のフォロワーを持ち、「一棵樹」の名で活動するインフルエンサーの中国人男性がこのほど、大阪を「貧乏旅行」した際に行った数々の迷惑行為を動画で公開したと伝え、迷惑行為の内容を紹介した。
紹介によると、男性はまず関西空港で「撮影禁止」の表示を無視して税関を撮影し、「小日本に入国だ」と小声で発言。トイレでは温水洗浄便座で水遊びをし、洗面台で歯磨き、洗顔、洗髪まで行い、ハンドドライヤーで髪を乾かした。また、コンビニエンスストアでは「バカヤロー」に近い音の言葉を叫んだという。
さらに、大阪市内へ向かう電車の中では座席に横になって「愛我中華(わが中華を愛せ)」を歌い、「誰も話せない中、話しているのは俺だけだ」と豪語。さらに、つり革を懸垂器具のように使ってトレーニングを始めた。そして飲食店では何も注文せず、無料の水だけをがぶ飲みして退店したという。

果物店では店頭の試食用のブドウをまるで食べ放題のように次々と食べ続けた。店員が注意し、試食皿にラップをかけてもやめなかった上、「おばさんが俺に食わすまいとブドウを隠した」と悪態をつくような実況をした。
このほか、宿を予約せずに以前泊まったユースホステルのロビーのソファで寝泊まりする、日本の子供たちとサッカーをして記念撮影の際に意味の分からないののしり言葉を叫ぶよう教え込むという悪ふざけ行為に及んだという。
記事は男性の動画に対して日中双方のネットユーザーから激しい批判が寄せられたと紹介。中国側からは「貧乏なのではなく、恥知らずだ」「国際的なイメージにとってのがんだ」との非難が飛び出し、日本側からは「恥知らずにも程がある。これはサルじゃないか」「サルに餌を与えるな」「試食した分は買え。
その上で、男性の旅行は「恥知らずな旅行」であり、「貧乏旅行」とは全く別物であると指摘。このようなインフルエンサーの行動は中国人観光客全体のイメージを著しく損ねることにつながると断じた。また、男性が動画を削除したことにも触れ「もう手遅れだ」とし、あるネットユーザーによる「よくもまあこんな恥ずかしい動画を平気で撮れるな。見てるこっちまで恥ずかしい」という感想を、多くの人が抱いている気持ちの代弁として紹介した。(編集・翻訳/川尻)