中国人観光客2人が偽造免許証で逮捕された事件を受け、中国のネットユーザーから賛否両論が寄せられている。
中国人観光客2人がこのほど、台湾の偽造運転免許証を利用し、日本で不正に運転手続きを行ったとして警視庁に逮捕された。
逮捕されたのは高志洲(ガオ・ジージョウ)容疑者と龔秀萍(ゴン・シウピン)容疑者。警視庁によると、2人は昨年11月、本人名義で偽造した台湾の免許証を用い、日本自動車連盟(JAF)に翻訳書類を申請した疑いが持たれている。台湾の免許証は翻訳文を添付すれば日本で有効とされるため、その制度が悪用されたようだ。
2人は中国の通販サイトで偽造免許証を購入していたことが判明している。高容疑者はさらに日本でレンタカーを運転していたとされ、無免許運転などの疑いもかけられている。
警視庁は、同通販サイトで「台湾の免許証で日本で運転できる」などと広告を出稿し、偽造免許証を販売していた中国人についても逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通して国際手配を進めている。同様の手口は全国で複数確認されており、台湾の偽造免許証を利用した事件としては今回が初めての摘発だという。
なお、日本自動車連盟(JAF)は「偽造された運転免許証の翻訳書類の作成申請がされたことについては、誠に遺憾。台湾の免許証に関してチェック項目を増やすなど、確認を確実に行うこととしている。今後とも警察と密に連携を取り、翻訳書類の発行業務を行っていく」とのコメントを発表している。
中国のSNS・小紅書(RED)で今回の事件が紹介されると、中国のネットユーザーからは「本当に恥ずかしい」「まだこんなことができるのか」「日本に対して中国人のビザ免除を求めるなんて、夢でも見てろって話だ」といった批判的な声が上がる一方で、「中国人ばかりをターゲットにしたニュースが多すぎる気がする」「今年、日本で外国人に関するネガティブなニュースが多すぎる。