上海市税務局はこのほど、商務、税関などの複数部門と共同で海外旅客の出国税還付をスマートフォンで完結するためのサービスアプリ「掌上弁」を立ち上げるとともに、浦東、黄浦、静安などの区の一部免税店で試験運用を開始しました。このアプリはショッピング時のレシート発行、税関検査、還付金振込などの出国時の税還付のすべてのプロセスのオンラインでの完結を可能にし、海外旅客に効率的で、透明かつ気軽な新体験をもたらし、税還付サービスの「ペーパーレス化、可視化、スマート化」という新段階への移行を推進するものです。
説明によると、「掌上弁」アプリは中国語、英語、日本語、韓国語などの多言語の操作インタフェースを提供しており、海外旅客は携帯電話番号やメールアドレスでスムーズに登録することができ、システムは自動的に専用の税還付コードを生成します。アプリはOCR技術(光学文字認識技術)を活用してパスポートなどの証明書情報を識別し、海外旅客はそれ以降、身分証明書類を再度提出する必要がなく、処理効率が大幅に向上します。
「掌上弁」アプリは、税還付手続きの進捗度合いをリアルタイムで照会・追跡することができ、通関地での出国税還付と買ったその場で増値税を還付する二つのモデルをサポートしています。
今年に入ってからの上海の出国税還付売上高は9月29日時点で前年同期比83.8%増、税還付額は前年同期比82.9%増となっており、出国税還付規模は全国トップとなっています。上海市では179カ国(地域)の約10万人の旅行客に出国税還付を行いました。(提供/CRI)