2025年10月2日、中国メディアの極目新聞は、卓球ロンドンオリンピックの男子シングルス金メダリストである張継科(ジャン・ジーコー)が福建省の観光地で落水するトラブルがあったと報じた。

記事は、張が2日に個人のSNSアカウントに掲載した、国慶節連休に遊びに出かけた動画の中で、張が滝の前でしゃがみスマートフォンで撮影していたところ足を滑らせたのか突然落水する様子が映っていたと紹介。付近にいた観光客らが驚きとっさに手を差し伸べる様子が見られたと伝えた。

また、動画のコメント欄には張自身が「連休中の外出は安全に注意しよう」と書き込んでいたことを紹介している。

記事によると、動画が撮影されたのは福建省福安市にある白雲山風景名勝区の九竜洞付近とのこと。同区の職員は2日、極目新聞の取材に対し「張は確かにここでイベントに参加していた」と認めるとともに、トラブルによって張や周囲の観光客にケガなどはなかったと説明している。

張は2010年代前半を中心に中国男子卓球界の第一人者して活躍し、12年のロンドン五輪では男子シングルスと男子団体で金メダルを獲得。同年には世界ランキング1位に上り詰めた。引退発表はしていないもののここ数年は大会に出場しておらず事実上の引退状態にある。

一方、23年には賭博による巨額の借金が発覚した上、借金返済のために元交際相手のプライベート動画を流出させた疑惑が浮上。イメージが大きくダウンした。

張の落水トラブルについて中国のネットユーザーは「盗撮、高利貸し利用、賭博をしたあの世界チャンピオンか?」「てっきり刑務所にいるものだと思っていたが」「アカウントを凍結されていなかったことに驚きだわ」「どうでもいいことを大げさに扱って」「閲覧数稼ぎか」など、ネガティブなイメージの影響による冷ややかなコメントを多く残している。(編集・翻訳/川尻)

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