2025年10月2日、韓国メディア・韓国経済は、「米国で電気自動車(EV)購入時に1台辺り最大7500ドル控除されるインフレ抑制法(IRA)が9月末で終了したことを受け、現代自動車は中型EVセダン「アイオニック5」の価格を引き下げた」と伝えた。
値下げは最大1370万ウォン(約144万円)で、EV需要減の打開に向け補助金以上の額を割り引くという「最強の手」を使ったと、記事は評価している。
現代自米国法人は現地時間1日、2026年型アイオニック5の販売価格を7600~9800ドル引き下げることを明らかにした。同社関係者は「IRAの終了で消費者がEV購入をためらうようになる可能性を考慮した措置」「収益性が落ちても、米EV市場におけるアイオニックのブランドリーダーシップを維持することが求められると判断した」と説明している。
通常、自動車メーカーはマイナーチェンジの際に価格を上げるが、現代自は収益性より市場シェアを選択した。今年7~9月期の現代・起亜自動車の米国内販売数は約48万台で、ゼネラル・モータース(GM)、トヨタ、フォードに続く4位につけている。5位のホンダとの格差はわずか13万台とあり、シェア維持を重視した形だ。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「1台生産するのに2000ドルもかからないから値引きできるんだろう」「韓国内での販売価格を引き下げなよ。韓国国民はカモか」「米国では値下げ、韓国では値上げ。大した企業だね」「そこまで下げられるなんて、今まで暴利をむさぼってたということじゃないの?」「韓国で性能評価を受け、収益も韓国で上げて、それを基盤に米国ではダンピング(不当廉売)する。なんて会社だ」など、不満の声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)