中国のSNS上で「京都の惨状」が相次いで紹介され、話題になっている。

中国では国慶節(建国記念日)と中秋節の大型連休に当たり、大勢の人が海外旅行に出かけている。

特に日本は人気の旅行先で、中国のオンライン旅行会社「去哪児」が発表した人気旅行先で1位になった。一方、SNS・小紅書(RED)では、人気観光地の京都を訪れた人から「中国人を含む外国人があまりに多い」との投稿が相次いでいる。

4日、あるブロガーが「京都の惨状」と題する動画を投稿した。動画は永観堂(禅林寺)で撮影されたもので、お堂の前に「履物は下駄箱に入れてください」との案内が書かれているが、拝観者があまりに多いためか、入り切らなかった大量の靴がそこかしこに置かれている様子が映っている。建物内にも、外国人観光客とみられる人が大勢いる様子が確認できる。

別のブロガーは6日、「京都の現状…嗅覚で自分の靴を探し出さないといけない状態(ウソ)」と題し、寺の建物前に拝観者らの靴が無造作に置かれている写真をアップした。写真に写る一角だけでも40~50足はある。同ブロガーは、後ろにいた人が「誰かこっそり自分のオニツカタイガー(の靴)を試着したりしてないよね」と話していたとつづっている。

さらに別のブロガーは7日、「京都の三千院が占領された。国内(中国人)観光客であふれている」と投稿。アップされた動画には庭園の前で記念撮影をする大勢の観光客が映っており、「国内の観光客が至る所に。きれいな写真を撮るためにみんな絶えず良い角度を探しながら撮影している。

まもなく、小紅書や抖音(ドウイン。中国版TikTok)で彼らの『傑作』が見られるだろう」と語るブロガーの声が収められている。

このほか、あるブロガーは京都の観光地や街の通りが異常なほどの人で埋め尽くされている動画をアップし、「国慶節の京都、中国人は日本人よりも多い」と投稿。また別のブロガーは「怖すぎる。京都は外国人に攻め落とされた」とつづり、鴨川沿いや京都の細い路地などに外国人観光客があふれている様子の動画や写真を投稿した。

中国のネットユーザーからは「(靴が大量にあるから)臭そう」「靴なくしそう」「永観堂はもう(観光客に)踏みつぶされるのでは?」「10年前に日本にいた時、毎年、東京から京都に旅行していたけど、こんなにすごい状況は見たことがない。お坊さんたちの心理状態が想像できる」「本当にそう。2019年までは毎年行ってたけど、本当にこんなに人は多くなかった」「人が多い所は本当に嫌」「世界にまだ(中国人観光客に)占領されてないきれいな土地はあるの?(泣)」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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