国慶節と中秋節がつながる大型連休(10月1~8日)を迎えた中国を、ビザ免除政策の追い風もあって多くの外国人観光客が訪れています。

240時間のトランジットビザ免除といった便利な政策や、各地で繰り広げられる豊富な文化・観光イベントに支えられ、この連休中の中国では、特に南西部・重慶市の街角で外国人の姿が目立っています。

ロシアの一般パスポート所持者に対するビザ免除政策が始まって以降、多くのロシア人観光客が団体で訪れるようになりました。

ロシア人観光客のソルダトワ・マリナさんは、「初めて重慶を訪れて、とても魅了された。次は友人を誘って来たい。重慶は高いポテンシャルを秘めた現代的な大都市で、美しい自然だけでなく、文化的な景観にも満ちている」と語りました。

連休期間中、北西部の古都・西安市も外国人観光客の人気スポットになりました。唐代が舞台の時代ドラマに由来する「長安十二時辰」テーマエリアでは、外国人観光客が唐代の衣装に身を包んで街を歩き、診療所で中国医学の脈診を体験したり、唐の時代の礼法「叉手礼」を学んだり、中国書道を鑑賞したりする姿も見られました。

ギリシャからの観光客ニコスさんは、「1968年に一度中国を訪れたが、今の中国の変化は本当に大きい。今回の旅で、中国の発展の活力を肌で感じた」と話しました。

国慶節・中秋節の大型連休、中国に外国人観光客が殺到
ギリシャ人観光客のニコスさん

また、多くの外国観光客がショッピングツアーを楽しんでいるのが、世界最大の卸売市場として知られる東南部・浙江省の義烏市です。義烏国際商貿城第一区の玩具専門エリアには、あらゆる種類のおもちゃが並び、外国人観光客でにぎわっています。パキスタンからの観光客は、わずか1時間足らずで、自動車模型やドローンなどのおもちゃを買い込み、スーツケースをいっぱいにしていました。

さらに、新疆ウイグル自治区では、カザフスタンとの国境にあるコルガス国際国境協力センターが観光やショッピングの人気スポットになっています。

毎朝、出入国検査所には観光客で長蛇の列ができ、1日あたりの平均出入境人数は延べ3万人を超える盛況となっています。(提供/CRI)

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