2025年10月7日、中国のSNS・微博(ウェイボー)で、ホビーショップ・書店の駿河屋をまるまるパクった店舗が浙江省杭州市に出現したことが注目を集め、議論を呼んだ。
約160万人のフォロワーを持つ微博アカウント「米浴厨」は7日、「この前見た中国の駿河屋が偽物だったなんて。
ネット上の情報をまとめると、国慶節連休が始まった1日に「駿河屋浙江省1号店」が杭州市の商業施設で開業し、「日本の著名な中古ショップ・駿河屋の公式代理店舗」などと宣伝していた。しかし、あるネットユーザーが5日に日本の駿河屋に事実関係を求めるメールを出したところ、駿河屋から「何の権限も付与していない」との回答があり、ネット上で騒ぎとなった。

そして、開店から1週間もたたない7日に店舗が閉鎖し、SNS上のグループも解散した。SNSの小紅書には公式アカウントを偽装した駿河屋アカウントも設置されていたようだ。
微博では、日本の駿河屋が「実体店舗があるのは日本国内であり、中国には実体店舗も代理店が運営する店舗も存在しない」としており、中国国内にある駿河屋は全て偽物であるとして注意を呼び掛けている。
この件について、中国のネットユーザーからは「まさか偽物だったとは」「ロゴから内装まで完全丸パクリじゃないか」「ぬか喜びだった」「二次元愛好者に対する冒とく」「偽物が逃げていった今、本物の駿河屋の到来を待っている」といったコメントを残した。丸パクリ店舗の出現に驚きあきれる声が多く寄せられるとともに、「本物」の出店を待ちわびる声からは、中国のホビー愛好者による駿河屋への注目ぶり、さらには中国社会におけるホビーグッズ人気の高さがうかがえる。(編集・翻訳/川尻)