河南省鄭州市の商業施設で、友人と共にグッズを購入しに来ていたグッズファンの李布丁さんが「バーチャル世界のキャラクターの缶バッジや縫いぐるみといった『グッズ』が私の本当の『友達』になり、私に寄り添い、たくさんのハッピーを与えてくれている。こうした感情のためになら、喜んでお金を使う」と話した。
中国では近年、「グッズ経済」が消費の新たな注目ポイントとなっている。国慶節(建国記念日、10月1日)と中秋節(旧暦8月15日、今年は10月6日)の8連休には、河南省の商業施設「鄭州大上海」のグッズショップがにぎわいを見せ、新商品のブラインドボックスや各種キャラクターの缶バッジが人気を集めていた。
あるグッズショップでは、ゲームのキャラクターのコスプレをした李京航さんが缶バッジを選びながら、「缶バッジを買うのと、自分で装飾した『痛バッグ』を持つことは、私の個性を表現する方法の一つ」と話し、肩に下げた痛バックの中の缶バッジやカードを見せてくれた。そしてこうしたグッズを取り出すと、同じ趣味を持つ「仲間」が寄って来て、会話に花を咲かせていた。
グッズショップのオーナー・柏洋軍さんは、「祝祭日にはグッズの売れ行きが伸びる。8連休中、平日に比べて10倍以上となる1日当たり延べ2000人以上の客が来た。『グッズ』を購入するのは15~25歳の学生や若いサラリーマンがメイン」とした。
「2024-25年中国グッズ経済市場分析報告」によると、中国の「グッズ経済」市場の規模は24年に1689億元(約3兆5470億円)に達し、29年には3000億元(約6兆3000億円)を超えると予想されている。
ただ、ある専門家は「『グッズ経済』は新たな消費の注目ポイントになっているものの、コピー商品や著作権侵害、商品の質がまちまちといった問題も存在しており、時間をかけて規範化し続けなければ、さらに活力を引き出すことはできない」と指摘した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)