2025年10月13日、韓国・YTNは「米Google(グーグル)が昨年、韓国に支払わなかったネットワーク使用料(Network fee)は最大で3479億ウォン(約370億7200万円)に達する」と伝えた。

国会科学技術情報放送通信委員会に所属する議員が、電子公示システム(DART)と情報通信政策研究院(KISDI)報告書、メディアの報道などを根拠に分析した内容をこのほど明らかにした。

それによると、Googleが昨年、韓国内で負担すべきだったネットワーク使用料は売上高基準で2147億ウォン、トラフィックシェア基準で3479億ウォンと推計されたという。

売上高基準の推計には、韓国のNaverとKAKAOが16年にそれぞれ売上高の1.8%、2.0%水準で納付したことを考慮した。ここに、嘉泉大学のチョン・ソンミン教授が推計した昨年のGoogleコリアの売上高(11兆3050億ウォン)を代入すると、Googleが納付すべきだった額は約2147億ウォンになるという。

また、KISDIの報告書によると、昨年の韓国のインターネット専用回線市場規模は1兆1150億ウォンで、トラフィックシェア(31.2%)基準で推計すると3479億ウォンになるという。

分析をまとめた議員は、「ネットワーク使用料の支払いは市場の合理的な秩序であるが、Googleは圧倒的な世界市場支配力を盾に、金を出さずに年間約2000億~3000億ウォン以上の恵沢を得ている」と指摘。典型的な市場失敗事例だと述べている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「薄汚い企業」「払うべきものは払え」「Googleを韓国から撤退させればいい」「郷に入ったら郷に従ってもらおう。課徴金も加えて徴収すべき」「じゃあ韓国のNaver(ネイバー)やDaum(ダウム)も世界中のインターネットサービス提供者に使用料を払わなきゃいけないのか?」「GoogleもYouTubeも韓国から撤退させたら?(笑)」「Googleを使わないと韓国は後進国レベルに衰退するぞ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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