山東大学が山東省文物考古研究院、安徽大学、米セントルイス・ワシントン大学、米オレゴン大学、日本の岡山理科大学、中国社会科学院考古研究所と構成した国際チームが最近、山東淄博(しはく)市内にある後李文化に属する小高遺跡で、今から約9000年前の炭化アズキを発見しました。より正確な直接の年代測定値としては今から約9060年前から約8720年前と約8107年前から約8014年前の2種が得られたとのことです。
山東大学考古学協力チームは植物考古学と炭素14年代測定法を通じて、小高遺跡から出土した炭化小豆の年代を算出しました。
今回の考古学的発見により、粟(アワ)類と豆類を主とする乾地農法体系が9000年前にまでさかのぼることが明らかになりました。小高遺跡では、アズキ、ダイズ、アワ、キビなどの作物が日常生活の遺跡で共に出土しました。このことは、当時は農業技術が始まったばかりであるにもかかわらず、黄河流域の住民は穀類と豆による賢明な食事の組み合わせを採用していたことを示します。この「粟類+豆類」の作物の組み合わせは数千年続き、黄河流域の定住社会と文明の起源の過程に深い影響を与えました。
今回淄博で発見された9000年前のアズキは、中国黄河流域の先人が新石器時代の初期においてもアズキを他地域から独立して栽培化しはじめていたことを力強く証明するものです。この発見は、アズキの栽培が多くの地域に起源を持つという視点にさらに多くの考古学的証拠を提供しました。(提供/CRI)