中国作家協会の副主席で、2012年のノーベル文学賞受賞者の莫言氏(70)は10月13日、新大衆文芸座談会で記者のインタビューに応じた際、「作家が絶えず独創的な作品を生み出さなければ、人工知能(AI)データベースの作品数は減少し、その進歩も核心的な支えを失うことになる」と指摘しました。
莫言氏は、「オリジナルの『流水』を絶えず注入してこそ、AIデータベースは充分な水量を維持することができ、そうでなければ活力を失うことになる」と強調し、AI開発者に対して、AIが生成したコンテンツに除去不可能な標識を付け、読者が簡単に識別できるようにすることを呼び掛け、「こうしてこそ、独創を奨励し、文芸の革新を推進し、オリジナル作品を作り出す人に自分自身の価値を実感させることができる」と述べました。
莫言氏は中国で初めてノーベル文学賞を受賞した作家で、農村を題材にした作品を数多く作り、『赤い高粱』、『豊乳肥臀』、『蛙鳴(あめい)』などの代表作があります。その作品は民話と歴史、そして現代を融合させており、中国現代文学の重要な代表となっています。
莫言氏も近年、インターネットを積極的に受け入れ、公式アカウントを開設したり、Vlogを撮影したり、AIツールを利用して詩を書いたりしています。莫言氏は、「一人でさまざまな創作のジャンルを試すことができる。中国伝統のチャンパオ(長袍)を着た先人のように伝統的な方法で創作することも、若者が喜ぶ手法でストーリーを語ることもできる」と述べました。(提供/CRI)