中国東部の浙江省杭州市に住む男性はこのほど、飲酒後に自分は助手席で爆睡し、いわゆる「スマートドライビング神器」を利用して、車両を無人運転の状態で20分間走行させ続けました。起訴された運転手には、危険運転罪の有罪判決が言い渡され、1カ月15日の拘留と4000元(約8万5000円)の罰金が科されました。

「スマートドライビング神器」とは、車両のハンズオンホイール検知システムを「だまし取る」ことができる部品で、運転手がハンドルから手を離した場合でも運転支援システムが継続的に運転をおこなうことができます。

中国政法大学刑事司法学院の郭旨龍教授によると、このいわゆる「スマートドライビング神器」は違法です。運転手の車に対するコントロールを外し、公共の安全に脅威をもたらしています。この種の製品の生産、販売および使用は、いずれも相応の法的責任を負う可能性があり、さらには安全基準に適合しない製品の生産・販売罪に当たる可能性もあるということです。

中国の警察側は、運転支援機能がオンになっているかどうかにかかわらず、運転者は車の実際の操縦者であり、責任を負う主体であることから、飲酒後に車に乗って車を発進させて走行すれば、飲酒運転の認定条件を満たすとしています。また、交通事故が発生した場合には、走行中に違法行為があったか否かによって、相応の責任を負うべきか否かを判断するとしています。(提供/CRI)

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