中国のSNS・小紅書(RED)に、「日本にはたぶんもう自分から行かない」との投稿があり、反響を呼んでいる。

投稿者は「日本で1週間過ごした。

初めのうちは新鮮だったが徐々に魅力が薄れていき、残ったのは単調な食事と狭い空間だけだった」とつづった。「街は清潔で秩序があり、人々は比較的親切で友好的だった。寺などの保存もよくできていた」とする一方、「東京や大阪、京都は本当に人が多すぎる。デパートも地下鉄も道路でさえも混雑していて、どこも人だらけ。どこに行っても列に並ばないといけない」と漏らした。

また、「初めのうちはすしや焼き鳥、天ぷら、ラーメンなどがおいしいと感じたけど、毎日これだと『中国の胃』を持つ私としては耐えられなくなった。日本の食べ物は想像していたほど健康的じゃないと感じた。スイーツは甘すぎて、添加物もたくさん使われている」と指摘した。

そして、特に不満だったこととして、「コンビニの中には座席がなく、買った物を店内で食べることもできない。ある時、店の外で食べてから店内に戻ってごみを捨てようと思ったら、店内にもごみ箱がなかった。長いこと考えてようやく分かったが、これは典型的な洗練された利己主義。自分のところ(店)が便利なようにして、客に迷惑を押し付けている」と主張した。

このほか、「(飲食店で)普通に注文したら、男性は(料理の量が少なくて)だいたい満腹にならない」「野菜や果物はぜいたく品(値段が高い)」といった点にも言及しつつ、「あくまで個人的な体験を記したに過ぎない。日本には私が体験していないもっと多くの長所があると信じている」とフォローを入れた。

この投稿は大きな反響を呼び、中国のネットユーザーからは2000件を超えるコメントが寄せられた。投稿者に同調する意見としては「日本に8日間いたけど、緑の葉野菜を一度も見なかった」「日本の食べ物はしょっぱすぎるんだよなあ」「日本の食事と健康の関係は国内の考えとは違う。日本の飲食店でバイトしてた時、揚げ物の油は2週間使って真っ黒になってからようやく交換していた」「日本に7日間いたら、私も私の母も発疹が出てかゆくて仕方なかった。友人は日本に1カ月いたらアレルギーがひどくなった」「日本は細かい部分が行き届いていて秩序はあるけど、人情味がなくてみんなロボットみたい」といった声が上がった。

一方で、「(日本では)副流煙を吸わされないだけで、すでに国内の観光地に圧勝している」「国内ではそこら辺に痰を吐いたり、たばこを吸ったりする人が多すぎて本当に嫌」「日本では何を食べてもおいしいと思うけど」「日本の食事は確かに単調だけど、人の多さで言ったら本当に大したことない。国内の方がひどい」「その3都市に行く人が圧倒的に多いからね。でも、割と受け入れ態勢がしっかりしていて中国語のメニューがあったり、中国の電子決済に対応したりしているから、初めての場合はみんなここに集まっちゃうんだよ」「飛騨高山や白川郷に行ってみるといい。人が少なくてすごく気持ちがいいから」といったコメントも。

このほか、「せっかくの旅行なんだから、コンビニやファストフードばかりじゃなくてちゃんとした食事を食べた方がいい。良い店は事前予約が必須だけど」「海外に行って国内と同じ感覚を味わいたいというのは矛盾。

それなら海外に行かない方がいい。海外に行くのは異なる文化を体感するためでしょ」「コンビニにごみ箱がないのは確かに不便だけど、人的コストが高いから仕方がない。たぶん国内では清掃員を人として扱っていないんじゃないかな。どっちが本当の利己主義かは、分からないね」「(フォローを入れた)最後の1文だけは正しい」などの意見も寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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