フランスのパリで開催されたネットワークX(NetworkX)の2025年度授賞式において、華為技術(ファーウェイ)は「光伝送分野における最優秀革新アプリケーション賞」「最優秀光ファイバーネットワークAIソリューション賞」「卓越したグリーン光ネットワーク賞」の3賞を受賞した。NetworkXは通信業界における国際的な展示会であり、特に光通信やAIネットワークなどの技術革新を表彰する場として知られる。

ファーウェイは光伝送分野において、超高速ネットワークの革新とその広範な応用を絶えず推進してきた。400G/800G光伝送およびB1Tによる超高速伝送、C+Lバンド超広帯域スペクトル、エンドツーエンドのOXC(全光スイッチング)、超広帯域の演算力センター間の接続や損失のない伝送といった分野での先端革新技術の実用化により、演算力の迅速なスケジューリングと協調運用を支え、演算力資源が地域の制約を超えてあらゆる場所で効率的に供給されることを可能にし、デジタル経済の活発な発展を促進した。このことが、「光伝送分野における最優秀革新アプリケーション賞」を受賞した理由だ。

ファーウェイまた、家庭向けブロードバンド体験のスマート運用に関して高品質なブロードバンドソリューションを全面的に向上させた。業界初のユーザー体験スコアリングシステムである「CEI体験測定体系」は、長年にわたり定量化が困難で「見えず、触れられない」とされてきたユーザー体験の把握の問題を解決したことで、通信事業者にサービス改善のための重要な根拠を提供した。

また、家庭向けブロードバンドAI大規模モデルでは、先進的なAIアルゴリズムに基づき、家庭向けブロードバンド利用における各種の複雑な問題を自動的かつ正確に分析し、迅速かつ実行可能な対応策を提示することが可能になった。この2種類の革新は相互に補完することで、通信事業者が極めて多くの家庭向けのブロードバンド運用市場で新たな成長の空間を切り開くことを支援するものだ。これが、ファーウェイが「最優秀光ファイバーネットワークAIソリューション賞」を受賞した主たる理由だ。

ファーウェイは通信速度が10ギガbps以上の次世代型光ファイバーにおいて、AI技術を用いて環境負荷を抑制する取り組みを続けてきた。家庭用光終端装置にAI機能を内蔵することで、ユーザーのネットワーク体感に影響を与えない前提のもとで、使っていない時間帯には自動的に消費電力を抑えることでエネルギー利用効率を向上させた。さらに、通信事業者向けのAIスマート管理システムでは、リアルタイムのトラフィックおよび機器状態に基づいてネットワークのエネルギー効率を動的に最適化できるよう支援し、ネットワーク全体の省エネ戦略の自動展開と精密運用を実現することで、光ネットワークがグリーンかつ高効率な方向へと進化することを促進した。この通信の各段階における効率化が、「卓越したグリーン光ネットワーク」の賞を受賞した理由だ。

ファーウェイ光製品ラインの金志国副マネージャーは「ファーウェイは全光ネットワークのアップグレードと技術革新を揺るぎなく推進し、『光によってAIの進化を支え、AIによって光の未来を再構築する』という理念を堅持し、光ネットワーク技術とAI技術の強みを深く融合させていきます。世界中の通信事業者と手を携え、AI時代の新たな試練とチャンスに共に立ち向かい、通信事業者が新たな成長を勝ち取ることを支援し、より良いスマートな世界を共に築くことを目指します」と説明した。(翻訳・編集/如月隼人)

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