中国全土の一定規模以上工業企業(年間売上高2000万元以上)の1~9月期の付加価値は前年同期より6.2%増加しました。より積極的かつ効果的なマクロ政策の推進を受けて、中国の工業生産は比較的速いペースで成長を遂げており、工業経済は安定を保ちながら成長する勢いを保っています。
データによると、全国の一定規模以上工業企業の1~9月期の付加価値は前年同期より6.2%増加したことが分かりました。業種別で見ると、41の主要工業業種のうち37業種で付加価値が前年同期より増加しており、全体の90.2%を占めました。製品別では、統計対象となる主要工業製品623種類のうち、385種類の生産量が前年同期より増加したということです。
また、工業製品の輸出はやや増加し、主要業種と主要地域の回復が顕著になっています。1~9月の一定規模以上工業の輸出向け出荷は前年同期比3.3%増加し、特に9月の出荷は8月の減少傾向から3.8%の増加に転じました。東部の浙江省、南部の広東省など主要な製品の輸出地域からの輸出向け出荷はいずれも8月の減少から成長傾向に転じており、工業製品の輸出は明らかに好転しているといえます。
中国マクロ経済研究院産業経済・技術経済研究所の任継球副主任は、「中国のハイテク技術製造業の国際競争力が徐々に向上し、国際市場の開拓能力も着実に強化されて、工業製品輸出の構造改善を促進するとともに、工業品輸出水準の向上を効果的にけん引している。また、中国の軽工業や紡績業などの伝統産業は関連設備や支援体制が整備されており、川上産業である設備製造業が力強く支えていることから、国際競争力は依然として強く、輸出は底堅さを保っている」と分析しています。(提供/CRI)