米国では先週、ユナイテッド航空の旅客機が巡航中に操縦席前部の窓ガラスが破裂したため、緊急着陸を余儀なくされる事故が発生しました。複数のメディアによれば、現在のところ、気象用気球に衝突した可能性が示唆されているとのことです。

AP通信によると、事故が発生したのはボーイング737 MAX旅客機で、10月16日に乗客134人と乗務員6人を乗せてデンバーを出発し、ロサンゼルスに向かっていました。地上約1万メートルの巡航高度で操縦席前部の窓ガラスが破裂しましたが、機内の気圧は失われず、ユタ州のソルトレイクシティーに緊急着陸しました。

気象観測用ゴム気球の設計と運営で有名なカリフォルニア州のウィンドシステムズ社は10月19日、同件について調査を始め、事故機は自社が飛ばした気象観測用ゴム気球に衝突した可能性が高いと直ちに表明しました。

同社のジョン・ディーン最高経営責任者(CEO)は、事故機の位置データが同社のゴム気球の最後に確認できた位置と一致しており、そのゴム気球はちょうど衝突時間前後に信号発信を停止したと説明しました。同社は関連データをすべて米運輸安全委員会に提出しており、最終的な結論は同委員会によって出されます。

しかし、米連邦政府の機能停止により、同委員会はまだ回答を示していません。AP通信によれば、暫定調査報告書は数週間内に発表される見込みですが、完全な報告書の完成には1年以上もかかりそうだとのことです。(提供/CRI)

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