中国初の省をまたいだ低空域文化観光協働プロジェクト「四川・重慶低空域文化観光回廊」は、21日に四川省の成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地でテスト飛行が行われ、これにより四川省と重慶市の「低空域+文化観光」の融合発展が実際の操作を行う段階に入った。中国新聞網が伝えた。

今回のテスト飛行は四川省と重慶市が初めて連携して展開する「低空域+文化観光」の地域をまたいだ協働試行事業となる。現場では、低空域向け航空機メーカーの沃飛長空が運航するヘリコプターが成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地を飛び立ち、「パンダ専用路線」をたどって都江堰市の熊猫谷に向かい、低空域観光路線第一区間の就航テストを完了した。

テスト飛行の担当機関によると、テスト飛行は2026年まで続き、四川・重慶両エリアの重要な景勝地をカバーする。前期は従来型ヘリコプターを利用して景勝地の間の中継と観光路線のテストを行い、後期は沃飛長空の低空域向け新型交通ツールの電動垂直離着陸機(eVOTL)「AE200」を利用し、ラインからネットワークへと、低空域文化観光交通ネットワークを徐々に構築していく計画だ。

同日のテスト飛行に際して、テスト飛行路線の第一弾も発表された。そのうち「パンダ専用路線」は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地と都江堰の熊猫谷の「ワンストップ訪問」を実現し、世界中のパンダファンに低空域観光という新たな選択肢を提供することになる。また、両エリアの多くの地級市や州の文化観光当局が協力覚書に調印し、低空域文化観光資源を共有するメカニズムを協働建設する方針も明らかにされた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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