世界スマートコネクテッドカー大会が18日、北京市で閉幕した。「知恵の結集無限のつながり」をテーマとした今回の大会では、スマートコネクテッドカーの新技術、新製品、新スタイル、新エコロジカルが網羅的に展示された。
パークの送迎シーンにおいて、「完全自動運転」の小型自動運転バスの運用を実現した。大会開催期間中、自動運転技術の開発を手がける文遠知行(ウィーライド)は小型自動運転バス「Robobus」を複数台投入し、ゲストや来場者に送迎サービスを提供した。同社の小型自動運転バスはすでに多くの国や地域で導入されている。シンガポールのリゾート・ワールド・セントーサでは自動運転ミニバスが導入され、東南アジア初の完全自動運転を実現した。アラブ首長国連邦(UAE)では文遠知行の自動運転車がラアス・アル=ハイマの公共交通体系に組み込まれ、同社がUAEにおいて製品の大規模商業化を実現するための地ならしをしている。
また、日常の移動シーンにおいて、運転手がいないロボタクシーの試験走行が実施されており、一部では実際に客を乗せるようになっている。大会では、自動運転技術の開発や応用に注力する「滴滴自動駕駛」が次世代自動運転車を披露した。同社の張博(ジャン・ボー)最高経営責任者(CEO)は「今年、北京や広州でオールシーン、完全自動運転のテストを継続的に実施している。自動運転車は朝夕のラッシュ時間帯や深夜、ゲリラ豪雨といった複雑な移動シーンにおいて安定したパフォーマンスを見せている。完全自動運転もモデル応用をベースに客を乗せたロボタクシーのテストを徐々に進め、利用者のフィードバックを基に継続的にサービスを最適化している」とした。
物流集散シーンでは、かご台車を自動で積み降ろしする輸送車が企業のコストカットと効率向上をバックアップしている。大会の会場では、自動配送ロボットを手掛ける中国企業「新石器(Neolix)」がかご台車輸送車「X3」を披露し、デモンストレーションが注目を集めた。スマホのアプリをタップすると、車の後部がゆっくりと動き始め、後部のアーム式パワーゲートがゆっくりと地上におりるまでにかかった時間はわずか28秒で、とても静かだった。「X3」は、物流業界の大型中継センターと幹線から支線への中継シーンのために特別に研究開発された自動運転レベル4(限定された条件下で全ての運転操作がシステムで自動化されるレベル)の新型輸送ツールで、1度に1台当たり400~500個の荷物を積むことができる。都市の半径15キロの範囲で末端の配送を担い、企業のコストカットと効率向上をバックアップすることができる。
その他、大会では中国のスマートコネクテッドカーの「車・道路・クラウド統合」試行都市における成果と10大機能シーンが発表された。10大機能シーンの研究開発と応用は今後、スマート路線バス、自動配送、スマート乗用車、都市物流といったシステムの商業化に効果的な下支えを提供すると期待されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











