中国中部の湖北省宜昌市でこのほど、搭載する電池システムの容量が世界最大かつ世界初となる内陸河川用1万トン級完全電動輸送船「葛洲壩号」が進水しました。

輸送船の全長は129.9メートル、設計喫水は6.5メートル、最大積載量は1万3700トンに上り、輸送力は標準貨物列車230両分の輸送力に相当します。

動力システムにおいては、12基のコンテナ型リチウムイオン電池システムを搭載し、総容量は2万4000キロワット時に達し、家庭用電気自動車の約400台分の電池容量に相当します。また、この輸送船は内陸河川用の大型船舶としては初めてインテリジェント操縦制御システムを搭載し、5Gや北斗など多ルートの通信ができ、遠隔操作や自主回避などのインテリジェント操作を実現しました。

内陸河川における長距離輸送の航続需要に対応するため、船はスーパーモバイルバッテリーに相当する次世代船舶用コンテナ型モバイル電源システムを採用しています。このシステムは急速電源交換に対応しており、30分で電源を交換すれば500キロの航続距離を確保できます。運航が開始されると、年間617.5トンの燃油消費を節約し、二酸化炭素排出量を約2052トン削減できるとのことです。(提供/CRI)

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