中国の有人宇宙船「神舟21号」を搭載した「長征2号F遥21」運搬ロケットが10月24日、総組立試験工場から打ち上げ区域に順調に移動しました。近日中に機会を見て打ち上げられる予定です。

中国の宇宙ステーションでは、軌道上で180日以上滞在した神舟20号の乗組員が各種作業を順調に進めています。乗組員は多くの分野の実験や試験を実施し、ステーション内の設備を点検補修する一方で、帰還前の各種準備も積極的に進めています。

問天実験モジュール内の「アップグレード版」宇宙菜園、すなわち植物高効率培養技術試験装置は、新たな収穫シーズンを迎えました。「宇宙レタス」を収穫した後に、新たに植えたニンジンが芽吹き始めた状況です。乗組員が収穫物を地上に持ち帰ることが期待されています。

神舟20号の乗組員は宇宙ステーション内設備の点検保守や環境モニタリングの一環として、宇宙応用低温装置の軌道上での保守や凝縮水関連の点検や保守などの作業を行いました。宇宙飛行士3人はさらに眼圧と眼底検査、非侵襲的な心機能検査などの多岐にわたる医学検査を完了し、神経筋刺激装置や骨量減少対抗装置などの機器を活用して無重力状態による生理的効果に積極的に対処し、軌道上での健康の維持と保障を常に行っています。

軌道上で180日以上を過ごした神舟20号の乗組員の「宇宙出張」もそろそろ終盤を迎え、宇宙飛行士3人は帰還前の諸準備を始めました。(提供/CRI)

編集部おすすめ