第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会)第2期が23日に開幕した。「高品質な暮らし」をテーマに、生活用品、ギフト・装飾品、建材・家具などが集中的に展示されている。

第1期と合わせて、これまでに世界220以上の国・地域から19万人を超えるバイヤーが参加しており、世界の国・地域総数の9割以上を占めることになる。

第2期は出展企業が1万社を超え、そのうち国家級のハイテク企業、専精特新(専門化・精密化・特徴化・新規性)」の特徴を備えた小巨人企業(高い成長性または大きい発展のポテンシャルを持つテクノロジーイノベーション中小企業)、グリーン製造や国家級工業デザインセンターなどの称号を持つ優良企業は前回比10%増の2900社以上あり、産業の革新力と環境配慮度を十分に示した。

「中国一の展示会」に世界9割超の国・地域からのバイヤーが参加
時計の買い付けを行うバイヤー

今回初めて参加した中建深セン装飾は一連のイノベーション製品とソリューションを打ち出した。同社の曹亜軍(ツァオ・ヤージュン)チーフエンジニアによると、モジュール化した建材に家全体のスマートホーム・セキュリティーシステムを搭載し、住宅建設を積み木を組み立てるようにすれば、工期を大幅に短縮できる。また、建設廃棄物と施工時の騒音も減らし、安全で快適かつスマートでグリーンな住宅を実現できるという。

グローバル多国間貿易体制が課題に直面しているが、「中国一の展示会」と呼ばれる広州交易会は引き続き高い人気を集めており、中国市場の極めて強力な「磁力」をうかがうことができる。20回連続で交易会に参加してきたジョージアのバイヤー、アンゾルさんは、「自分はジョージアで電化製品の貿易企業を営んでおり、広州交易会に参加すれば、顧客と対面でやりとりできるし、業界の最新動向やトップレベルの技術について理解を深めることもできる」と話した。

多くの海外バイヤーは、「中国の産業チェーン・サプライチェーンは代替不可能であり、世界の経済貿易に安定性をもたらしている」との見方を示した。カナダのバイヤーのジミー・ムラディヤンさんは、「広州交易会は自分にとって大学のようなもの。中国のロボット製品は今やどこにでも進出し、最も微細な生産工程へも応用されているし、産業チェーンの自動化普及率は高く、生産能力もより先進的で迅速になっている」と話した。

今回の第2期には、米国のターゲット、英国のキングフィッシャー、オーストラリアのコールス・グループなど145社のトップ企業がバイヤーのチームを組んで参加した。業界関係者によると、多くのトップレベル調達企業が参加したことから、海外企業が中国市場に高い信頼を寄せていること、中国が世界の製造業センターの地位を揺るぎないものにしていることが分かる。

今回の広州交易会は10月15日から11月4日まで3期に分けて広東省広州市で開催される。展示ブースは計7万4600カ所、出展企業は3万2000社以上で、いずれも過去最高を更新した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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