中国で最近になり発表された一連の軽工業発展データによると、2024年時点で中国の軽工業企業は13万6600社に達しました。2020年以降では年平均5.89%の増加率でした。

市場動向では、軽工業の重要製品の小売売上高は7兆9300憶元(約170兆円)で、社会消費材小売総額の16.2%を占めました。また軽工業製品の輸出総額は2020年以降、年平均7.17%の成長率で9254億ドル(約141兆円)に達しました。中国は世界最大の軽工業製品生産国であり、最大の輸出国でもあります。

中国の軽工業は近年、スマート化によるアップグレードとグリーン化転換の二輪駆動により改善とアップグレードを続けています。中国では5Gによる高速大容量通信や工業インターネット、AIやIoT(モノのインターネット))、クラウド、ビッグデータの活用が実現した工場が「5G工場」と呼ばれますが、国家級5G工場1260社のうち、全体の13%を占める167社が軽工業分野の企業です。なた、軽工業分野でも工業インターネットが広く普及し、経済統計作成の主たる対象となる、年間売上高が2000万元(約4億3000万円)以上の規模以上企業では60%以上が導入しています。グリーン化発展の成果も著しく、2024年時点で家電、製紙、食品、電池などの業界を網羅する軽工業企業1321社が国家級グリーン工場に選定されていました。

中国の食品科学技術の総合的な研究開発能力も近年、大幅に向上しています。「2024年度中国食品工業革新発展報告」によると、2024年には生物発酵企業11社で、研究開発費の売上高に占める割合が平均して3.6%に達ました。この比率は軽工業科学技術企業トップ100社の平均2.9%を上回り、食品産業が規模重視型の農産物と食品の一次加工から、品質重視型の高度な製造や創造へと大規模に転換していくことを支えています。(提供/CRI)

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