今年は中国初の映画作品とされる「定軍山」が1905年に制作されてからの120周年です。この中国映画誕生120周年にあたり10月27日午前、映画芸術、映画産業、鑑賞体験が一体化した「梧桐影巷(アオギリ小路)」が上海市徐匯区武安映画街区で正式開業しました。
武安映画街区は武康路、安福路、淮海中路などの歴史的に有名な通りが交差して形成され、面積は約0.4平方キロメートルです。この地域では1930年代以来、100人以上の映画芸術家が生活しており、中でも趙丹、秦怡、孫道臨など有名な映画人が残したスクリーンのイメージは人々の心に深く刻まれています。また、この地区にはハンガリー系スロバキア人建築家のラースロー・フーデックが設計して、かつての上海フランス租界地域で1924年に完成して現在も保護されている歴史的なアパートの武康大楼やバラ別荘など50カ所余りの映画関連建物がそびえ立ち、上海映画俳優劇団など9つの映画やテレビ、公演の関連団体が盛んに発展してきました。近年も『愛情神話』(邦題:白さんは取り込み中)、『喜歓你』(邦題:恋するシェフの最強レシピ)などの上海を舞台にした映画の優秀作品がこの地で撮影されたことなどで、多くの観光客が次々に訪れています。独自の歴史文化の奥深さと映像芸術ならではの気風が漂うこの武安街区は、上海初の映画をテーマとするエリアとなりました。
27日には街区内の重要なランドマークである上海映画俳優劇団の外壁を改造した映画芸術家肖像レリーフ回廊が除幕され、住民や観光客が足を止めて、劇団に所属した秦怡や白楊など7人の有名芸術家のレリーフを鑑賞しました。
武安映画街区内では、消費者向けの新たなタイプの企業200社近くが、映画をテーマに据えた新たな消費シーンを積極的に開拓しています。それぞれの企業は、「映画+書店」「映画+飲食」「映画+公演」「映画+展覧会」などの新たな業態を構築し、映画コンテンツ資源や文化的創意、トレンド玩具などさまざまなジャンルとの融合を推進しています。(提供/CRI)











