2025年10月28日、韓国・東亜日報によると、ユネスコ世界自然遺産に登録されている済州(チェジュ)島の城山日出峰で、禁煙区域にもかかわらずたばこを吸う中国人観光客の姿が目撃され、物議を醸している。

目撃者によると、28日午前7時19分ごろ、城山日出峰4番展望台で、同行者らと中国語で話をしている男性が喫煙していた。韓国語、英語、中国語(簡体字・繁体字)で書かれた禁煙の看板が設置されている場所のすぐそばでのことだったという。周辺には当然、灰皿はなく、草木が茂っているため山火事の危険もある。目撃者は喫煙者に直接注意することはせず、管理事務所に写真を見せたという。

城山日出峰は世界自然遺産に登録されて以来、全域が禁煙となっているが、中国人観光客の喫煙が目撃されるケースが相次いでいる。

ただ、管理事務所関係者によると、同事務所に罰金を科す権限はなく、保健所や警察の管轄になるという。事務所は韓国語、英語、中国語、日本語で禁煙のアナウンスを常時流しているが、その場で取り締まり、処罰できるシステムなどがないため、禁煙政策の実効性はほとんどない状況だと記事は伝えている。

この目撃談はSNSで拡散され「多国語で禁煙だと書いてあるのに」「火事を起こす気か」「公衆道徳がなってない」など、批判の声も広がったという。この記事にも韓国のネットユーザーから「写真を撮って管理事務所に送れば検挙・罰金にできるとか、通報システムを造るべきだ」「韓国人が中国で同じことをしたらすぐに公安に連行されるんじゃないか?。何か策を講じてほしい」「高額の罰金を科してやれ」「これだから中国を嫌悪するしかない」など、怒りのコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

編集部おすすめ