中国のフィギュアスケート選手が演技後にキス・アンド・クライ(採点結果を待つ場所)で中国のミサイルのおもちゃを手にしていたことで、国際スケート連盟(ISU)から調査を受けている。中国メディアの澎湃新聞などが29日に報じた。
25日に行われたグランプリ(GP)シリーズ第2戦の中国大会に出場したアイスダンスの任俊霏(レン・ジュンフェイ)・邢珈寧(シン・ジアニン)ペアは、得点の発表を待つ間、「DF-61(東風-61)」と記されたミサイル形の縫いぐるみを持ち上げ、振って見せるようなしぐさをした。
ISUは「不適切な縫いぐるみが観客によってリンクに投げ込まれたようであり、それを演技を終えた選手が拾った」と説明。「この件についてさらに調査を行う」としている。「DF-61」は9月の中国の閲兵式で初公開された新型の大陸間弾道ミサイルだ。
政治的な要素を競技に持ち込まないことは常識だが、澎湃新聞は「観客が選手に花束や縫いぐるみなどを投げて贈ることは、フィギュアスケートにおける応援の慣例であり、選手が受け取った贈り物を(手に持って)示すことも一種のマナーとなっている。今回の件は明らかに、一部の悪意ある者があれこれ騒ぎ立てているものだ」と主張した。
その上で、「本件は(ISUにコメントを求めた)AP通信など米メディアによる自作自演だ」と強弁。海外のネットユーザーからは「中国選手の五輪出場資格を取り消せ」といった過激な発言が見られる一方、中国のフィギュアスケートファンは「縫いぐるみは単なる記念品で選手にも悪意はなく、過剰反応だ」との認識を示していると報じた。
澎湃新聞はまた、「スポーツ競技の核心は競技と交流。単なる記念品を政治化することは客観的ではなく、またスポーツ精神にも合致しない。ISUが事実に基づき公正な判断を下し、本件が過度に騒がれることがないよう期待する」などと主張した。
中国のネットユーザーからは「西側はメンタルがガラスのようにもろいんだな」「そんなに怖いのかよ」「弱者のメンタル」「単なるおもちゃ。調査なんてされるわけないわ(笑)」「意味不明」「なぜ自国内で欧米人の顔色をうかがわなければならない?」「西洋人は武器を持ち世界中で殺人や民族浄化を行っておきながら、他人には縫いぐるみで遊ぶことすら許さない。どれだけ病んでるんだ」といった声が寄せられている。(翻訳・編集/北田)
— 中国動画 (@RC00547555) October 29, 2025











