独ドイチェ・ベレの中国語版サイトによると、中国商務部は1日、オランダに本社を置く中国系の自動車向け半導体メーカー、ネクスペリアが中国工場で生産した半導体製品の輸出を制限している問題で、「企業の実情を総合的に考慮し、条件を満たす輸出には免除措置を講じる」とする報道官談話を出した。

談話は「オランダ政府による企業の内部問題への不適切な介入が、現在のグローバルサプライチェーンの混乱を引き起こした」と非難した上で、「中国は責任ある大国として、国内外の生産・サプライチェーンの安全と安定を十分に考慮している。

実際に困難に直面している企業が商務部または地方の商務主管当局に速やかに連絡することを歓迎する。当該企業の実際の状況を総合的に考慮し、条件に合致する輸出については免除措置を取る」とした。

オランダ政府は9月末、ネクスペリアの主要技術が親会社である中国の電子機器大手、聞泰科技(ウィングテック)に移転される可能性があるとの懸念を受け、ネクスペリアの経営権を接収し、同社の世界各地における資産および人事権を凍結すると発表。これに対抗して中国政府は、ネクスペリア製品の中国からの輸出を制限し、フォルクスワーゲンやBMW、日産、ホンダ、フォード・モーターなど多くの自動車メーカーが生産停止の脅威に直面していた。(翻訳・編集/柳川)

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