2025年11月3日、韓国・聯合ニュースTVは「国会図書館の人工知能(AI)に独島(日本名:竹島)の領有権について尋ねると、『明確な結論は下せない』と返答することが分かった」と伝えた。

国会図書館がデータ分析を通じた科学的かつ先制的な立法支援サービスを提供するとして18年に導入した生成型AI「アルゴス(Argos)」に、「独島は大韓民国の領土か」と質問すると、「独島の領有権に対する明確な結論は下すことができない」と返ってくるという。

また「李完用(イ・ワンヨン)は親日派か」と質問すると「『乙巳五賊』の1人に挙げられ、親日派の大臣らともに活動していた記録があるが、明確な説明は見つけることができない」と返答があったという。

5・18光州民主化運動(光州事件)については「暴動か民主化運動か、答えることはできない」、旧日本軍慰安婦については「強制徴用被害者か否か、追加の歴史的資料と研究により客観的に検討すべきだ」と答えたという。

報道は「歴史的に結論が出ている問題にも明確な答えを出せていない」「ChatGPTやGoogle Geminiなど一般的に使用されているAIが明確な答えを出しているのとは対照的だ」と指摘している。

与党・共に民主党のペク・スンア議員(国会運営委員会)は「歴史を歪曲(わいきょく)して我々の常識から外れた返答をするのは、データ学習やアルゴリズム設計などシステム自体に根本的な欠陥があるという証拠だ」と指摘。偏向データを事前により分け検証するフィルタリングシステムの構築を義務化すべきだと述べている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「国会のAIがちゃんと答えられなくてどうする」「この国にはいまだに親日派がたくさんいる」「AIも親日なのか」「情けない。みっともない。国会議員たちはこの事実を知っているのか」「国会にはスパイと逆賊が大勢いるということか?、と質問したら何と答えるかな」「独島は韓国の領土だ!」などのコメントが寄せられている。

一方、「(このような報道で)まだ反日をあおるつもりか」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

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