高さ1.3メートルの跳び箱、80メートルの障害走、平均台でのダッシュ、連続跳び箱跳び、鉄棒での回転――。中国では最近になり、中国中部にある河南省商丘市の幼稚園が導入した「ガチの体力教育」が話題を呼んでいます。
幼稚園の責任者である呉建華さんによると、同園では2020年に体力訓練を日常のカリキュラムに組み入れました。園児の毎日の屋外活動時間は2時間以上です。当初はけがを心配しましたが、試行錯誤を重ねたところ、園児は運動時により集中するようになり、さらに園側が用意した防護対策も奏功して、事故の発生は減少したとのことです。
幼稚園の裏庭には、何と呼べばよいのかも分からない運動器具がたくさんあります。大部分は呉さんが試行錯誤して作り出したもので、使い方は多様です。教師は園児の年齢に合わせて使い方を工夫しています。年少組は主によじ登り、跳躍、平均台などの基礎訓練を行い、年中組は難度を上げ、基礎訓練に加えて適応した運動を追加します。年長組は高さ1.25メートルあるいは1.3メートルの跳び箱など高難度の動作に挑戦し始めます。
園側はそれぞれの年齢層の子供向けに目標を設定しています。いずれの目標もかなり挑戦的なもので、子供は目標を達成すると、自分自身を乗り越えた喜びと自信を強く感じます。
園側は運動があまり好きでない子供のためには小さな菜園やミニ動物園を設けており、自然教育を実施しています。











