中国の高速鉄道に乗車した女性が「窓側の席」の切符を購入したものの窓がなかったと訴えている。中国メディアの九派新聞などが4日に報じた。
女性は広州南駅から茂名駅行きの高速鉄道に乗車。座席は3号車1A座席で、チケットには「窓側」と表示されていたが、実際に席に座ると車両の設計上、窓はなく、「壁」しか見えなかった。景色が見えないことが不快だった女性は、途中から立って乗車していたという。
女性は「(チケットに)『窓側』と表示されているのに窓がないのはおかしい。この表示は誤解を招く」と不満を述べた。中国では窓側を「靠窗」、通路側を「靠過道」と表現しているが、女性は「より詳細に『靠窗側(窓がある側)』『靠過道側(通路がある側)』と表示すべき」と訴えた。
この件について、中国の鉄道サービス「12306」のカスタマーサービスは「現在の販売システムおよびチケットには『靠窗』または『靠過道』としか表示されず、具体的にその座席の横に窓があるかどうかを確認することはできない」とし、「今回の指摘を関係部門に伝える」と述べた。
国家鉄路局の担当者は「『靠窗』は窓に近い側を意味し、必ずしも窓に隣接する座席を指すものではない」と説明しつつ、女性の意見については「上層部にフィードバックする」とコメントした。
湖北熾升法律事務所の呉興剣(ウー・ユージエン)弁護士は「現在の鉄道の座席表示は『窓側だが窓がない座席』など、実際の環境を明確に告知していないため、消費者の選択に影響を与える可能性がある。鉄道部門が表示をさらに細分化し、『窓のそばの窓側席』『二つの窓の間の壁側席』と表示するなど、乗客が自身のニーズに応じて選択できるようにすべき」との見方を示した。
一方、中国のネットユーザーからは「わがままな女が多い」「暇を持て余して余計なことで騒いでいるだけ」「甘やかされて育ったんだな」「今の人は何でも文句を言いすぎ。電車は乗って移動するもので全てを完璧に満たすことなど不可能」「(そんなことを言うなら)チケットには窓の面積も書かないとな」「壁の何が悪い。寄りかかって寝れるじゃないか」など、女性への批判的な声が多数寄せられている。(翻訳・編集/北田)
— 中国動画 (@RC00547555) November 5, 2025











