中国メディアの紅星新聞は4日、香港について「多くの著名人の遺骨が盗まれ、中には数千万香港ドルの恐喝電話を受けた遺族も」とする記事を配信した。
記事によると、香港の弁護士兼女優のメアリー・ジーン・ライマー(翁静晶)さんは3日、ビデオ番組で、8月下旬に霊園の職員から電話があり、夫の故ラウ・カーリョン(劉家良)氏の遺骨が盗まれた疑いがあるため、警察に捜査権を付与してほしいと依頼されたことを明らかにした。
警察による検証の結果、ラウ・カーリョン氏の納骨室には、赤色と黄色の布それぞれ1きれと、同氏の生涯の記念アルバムだけが残っていた。メアリー・ジーン・ライマーさんによると、納骨室には「ここはラウ・カーリョンの墓です。貴重品はなく、遺骨だけです。盗まないでください」と書かれたメモを入れていたが、それもなくなっていた。
メアリー・ジーン・ライマーさんは、同時に多くの著名人の遺骨が盗まれ、中には数千万香港ドルの恐喝電話を受けた遺族もいると明らかにした。
メアリー・ジーン・ライマーさんによると、警察から身代金を払うか聞かれたが、自身の信条に反するため「払うつもりはない」と答えたという。
香港警察はこの事件で1人を逮捕したが、少なくとも4人の容疑者が逃走中だ。
メアリー・ジーン・ライマーさんは1983年の映画「楊過与小龍女」でレスリー・チャン(張国栄)と共演した。ラウ・カーリョン氏は映画監督・武術指導家・俳優として長年に渡って活躍した香港カンフー映画界の巨匠で、78年の映画「少林寺三十六房」や94年の「酔拳2」「酔拳3」などで知られる。2人は84年に結婚。ラウ・カーリョン氏は2013年に肺炎のため香港の病院で亡くなった。(翻訳・編集/柳川)











