台湾メディアのETtodayは1日、中国市場で偽の日本産シャインマスカットがあふれかえっていると報じた。
記事は中国の報道を引用し、中国市場で日本の高級ブランド「晴王」をかたるシャインマスカットがあふれており、中には日本から輸入したことを堂々とアピールして販売している業者もあると言及。
その上で、これらのブドウのほとんどは中国国内産のシャインマスカットであり、「高級輸入品」との肩書を付けることで価格が高騰しているだけだと言及。北京市の青果店では、日本語のパッケージやラベルを貼ることで輸入品であるように見せかけて販売していたほか、日本だけでなく「韓国晴王」「ペルー晴王」といったブドウまで販売されていたと伝えた。
事情に詳しい専門家によると、中国国内で「晴王」とされる商品はいずれも普通のシャインマスカットであり、一部の業者が高い利益を得るために勝手にブランド名を用いて消費者を誤認させている。「晴王」のラベルを貼ると販売価格が2~3倍、卸売価格と比べると10倍以上に跳ね上がるという。ECサイトには「晴王」のラベルやギフトボックスを販売するショップが登場し、それらを組み合わせることで商品を自由に「カスタマイズ」できるグレーな産業チェーンが形成されているとのこと。
中国国内産のシャインマスカットも産地によって品質や価格が異なり、雲南産は比較的質が高く、500グラム当たり10元(約220円)以上で販売されることもある。続いて四川産が5~8元(約110~176円)、山東やその他の地域産が3~6元(約66~132円)など。ただ、一部の業者はここでも四川産を雲南産と偽って販売したり、別の地域のブドウを雲南省に持ち込み再包装して雲南産として出荷したりしており、消費者にとってはどれがどこ産なのか判別することはほぼできない状況だという。(翻訳・編集/北田)











