中国ジャイアントパンダ保護研究センター綿陽基地が11月4日、3年間の建設期間を経て、試験運営を開始しました。この日、最初の13頭のパンダが飼育員や獣医師に付き添われて、四川省綿陽市にある同基地に入居しました。

中国ジャイアントパンダ保護研究センター綿陽基地準備作業チームの黄治管理運営チーム長は、「綿陽基地に最初に移されたパンダは、すべての年齢層がそろっている。綿陽基地の環境によりよく適応させるため、異なる年齢層と性別のパンダを選んだからだ」と説明しました。スタッフはパンダの順調な移送を確保するために、事前に綿密な輸送および防疫計画を策定しました。綿陽基地では、施設の調整、環境最適化、餌の備蓄、スタッフの訓練などの作業をすべて完了しました。

新たに完成した綿陽基地は面積が約120ヘクタールです。パンダの飼育区画が54カ所設けられ、飼育と繁殖、疾病の治療、自然教育などの機能が一体化されており、将来はジャイアントパンダ国立公園北部地区の重要な総合保護基地になる予定です。綿陽基地に移ったパンダは、新たな環境に完全に適応してから、適切な時期に一般公開されます。

中国ジャイアントパンダ保護研究センターは四川省で、既存の臥龍神樹坪基地、臥龍核桃坪基地、都江堰基地、雅安碧峰峡基地に加えて新設の綿陽基地の計5カ所の基地を運営することになりました。これらの基地はそれぞれの専門分野に特化し、繁殖と野生化から国際交流まで、パンダの保護活動を全方位で推進しています。(提供/CRI)

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