2025年11月1日、中国のポータルサイト・捜狐に「日本にも『中国式保護者』が?スーパー戦隊シリーズ放送終了のウワサ」と題した記事が掲載された。

記事は、「このほど、日本三大特撮作品の一つ『スーパー戦隊シリーズ』の放送終了が発表された。

1975年の放送開始以来、『ウルトラマン』や『仮面ライダー』と並び、何世代もの人々に愛されてきた名作だけに、特撮ファンやアニメファンの間で大きな波紋を呼び、衝撃を与えている。『スーパー戦隊シリーズ』が放送終了に至った理由について、当初は『シリーズの衰退』が原因と見られていた」と述べた。

その上で、「バンダイの過去の決算報告によると、『スーパー戦隊シリーズ』の収益は他の2作品『仮面ライダー』の307億円、『ウルトラマン』の140億円を下回る最下位だった。昨年、プロデューサーの白倉伸一郎氏もスーパー戦隊50周年について『記念碑というリスペクトであると同時に、墓碑という決別でもある』とコメントしていた。しかし、最近になって一部のネットユーザーが『スーパー戦隊シリーズ』の放送終了は単なる人気低下だけではないとの指摘が浮上している」とした。

そして、「というのも、ここ数カ月にわたり『子ども向け特撮ヒーロードラマ』が日本の一部保護者から頻繁に苦情を受けていたからだ」とし、「その内容は『主人公が仲間の財布を奪いお札を抜き取った』『自転車に乗る人を蹴飛ばしてその自転車を奪った』『中年男性が弟である主人公にお前は生まれてきたこと自体が間違いだったと言い自殺に追い込もうとした』『図書館を舞台に暴れまわり、蔵書を銃で撃ちぬく描写があった』などさまざまであった」と紹介した。

その上で、「正直言って、これらの苦情はあまりにも的外れである。ヒーローが怪物と戦うような世界が舞台であるにもかかわらず『自転車を奪うな』『図書館で暴れまわるのはおかしい』と言われても、まるでギャグのようだ。特撮作品の核心はヒーローの成長と正義の物語であり、誇張された戦闘や劇的な展開こそが魅力であるのに、わざわざ虚構の物語に『現実的合理性』を求める人がいるのは驚きである」と批判した。

記事は、「この状況は、中国の一部保護者による中国アニメへの過剰な通報が問題となった事例を想起させる」と言及。「例えば、以前話題になった中国アニメ『中国奇譚』も『怖すぎて子どもが泣いた』との苦情が保護者から殺到し、放送停止になったことがある。つまり『中国式保護者』のような過剰な介入が日本でも起きているというわけだ。

有名な『スーパー戦隊シリーズ』がこうした理由で保護者から通報を受けているのならば、異常な事態だと言わざるを得ないだろう」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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