中国の極地科学調査船「雪龍号」と「雪龍2号」は目下、赤道を越え南下を続けています。計画によると、「雪龍2号」は南極・中山基地へ向け直行する一方、「雪龍号」はオーストラリアの港に一時寄港し、中国から空路現地へ向かった観測隊員24人を乗船させた後、中山基地へ向かいます。
他の大陸から遠く離れた南極大陸では、すべての物資を外部から運び込む必要があります。今回、「雪龍号」と「雪龍2号」が南極へ運ぶ物資は合計で約4000トンに上り、うち「雪龍号」は満載状態で、中山基地と秦嶺基地の二つの観測基地への物資補給任務を担当しています。
関係者によると、今回の「雪龍号」の積載量は、中国が1994年に南極観測に参加して以来、最大規模となっています。中山基地と内陸隊への物資・設備の供給に加え、秦嶺基地の本格運用開始に伴い、同基地への物資補給と設備輸送を担うことになりました。
中国第42次南極観測隊隊長補佐を務める王涛氏によると、今回「雪龍号」は中山基地、秦嶺基地などに向けた物資計約3000トンを積載しており、体積は約6800立方メートルに上ります。観測隊は、中山基地到着前に周辺海域の海氷状況と天気を注視し、荷役作業の具体案を策定する方針です。
航海中の貨物安全を確保するため、観測隊は担当者を配置し、コンテナや燃料タンクなどを毎日定時に点検しています。赤道接近に伴い気温が上昇していることから、船内では燃料タンクへの散水冷却作業も実施されています。(提供/CRI)











