今月2日、ソウルを旅行で訪れていた日本人母娘が飲酒運転の車にはねられ、母親が亡くなる事故があった。8日、韓国・MBNによると、警察が大々的な飲酒運転取り締まりを行った結果、この事故現場の近くでまた飲酒運転が摘発された。

警察は7日夜、ソウル・東大門付近と江南(カンナム)で大々的な飲酒検問を行った。2時間の検問で免許取り消し2人、停止9人、計11人が摘発されたという。

2日の死亡事故の現場からわずか150メートルほどという場所では、検問開始から20分で40代の男性が摘発された。血中アルコール濃度は0.059%だったが、10年ほど前に免許停止になった前歴があるため、この男性は免許取り消しとなった。「そんなに飲んでいないつもりだった」という男性は、警察官に「近くで飲酒運転による死亡事故があったことを知っていたか」と尋ねられ、「知らなかった」と答えている。

江南地域では、飲酒運転のドライバーが飲んでいない同乗者と席を代わろうとして警察に制止される騒動があったという。測定の結果、ドライバーの血中アルコール濃度は免許停止対象の数値だった。

警察は飲酒運転の増える年末に向け、集中的な取り締まりを行って行く方針だ。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「飲酒死亡事故は殺人に準ずる罰を与えるべきだ」「もっと飲酒運転の処罰を強化してほしい」「なぜそんなに飲酒運転を軽く考えるのか」「車を押収してすぐに廃車にしなきゃ駄目だ」「免許取り消しで、二度と取らせないようにすべき」「飲酒運転は極刑でいいくらいだ」「逆に今までどれほどしっかり取り締まりしてこなかったかがよく分かる」など、怒りのコメントが殺到している。(翻訳・編集/麻江)

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