中国の電子商取引(EC)大手、京東は11月9日、広州汽車集団(広汽集団)、寧徳時代新能源科技(CATL)と共同で展開する電気自動車(EV)「埃安UT super」の価格を発表しました。バッテリーリースの場合の購入価格は4万9900元(約110万円)、フル購入は8万9900元(約190万円)となっています。

同車は「国民好車」と呼ばれるプロジェクトで、1号車は11月5日に湖南省長沙の工場で正式にラインオフし、外観デザインや製造工程、バッテリー技術、電池交換プロセスなどが初めて公開されました。京東は10月14日、2025年の「双11(ダブルイレブン)」セール期間中に広汽集団、CATLと共に「国民好車」をリリースすると発表していました。京東が同車を独占販売する計画です。

情報筋によると、京東は車両製造には関与せず、販売プラットフォーム、ユーザー分析、車の購入・維持に関するサービスやリソースなどを提供します。広汽集団が車両の製造、CATLがバッテリー技術と交換エコシステムを担うことで、三者連携によるワンストップでの自動車購入体験を実現しています。

この「国民好車」は10月23日に車名を「埃安UT super」とすることが発表されました。前日の22日には、京東のオークションプラットフォームで1号車が競売にかけられ、26万人以上が参加しました。

新車は「双11」期間中に京東で独占販売され、ユーザーは京東アプリで事前に試乗予約が可能です。京東は自社ECプラットフォームの販売力とデータ分析力を生かし、製造にかかわらず自動車市場の流通・サービス領域に本格参入した形となります。(提供/CRI)

編集部おすすめ