中国黄金協会が11月10日に発表した統計によると、中国の金消費量は今年第1~第3四半期(1~9月)、前年同期比7.95%減の682.73トンであることが分かりました。
内訳は、金製品アクセサリー消費量が同32.5%減の270.036トン、金地金・金貨は同24.55%増の352.116トン、工業用とその他用途は同2.72%増の60.578トンでした。
金製品のカテゴリーにより、顕著なパフォーマンスの差が明らかになりました。軽量で付加価値の高いアクセサリー製品は依然として比較的強い市場吸引力を維持しており、販売状況は比較的良好です。金地金需要は依然として旺盛で、地政学的紛争の激化と経済の不確実性により、リスク回避と安全な資産性を持つ金の機能をさらに際立たせています。電子、新エネルギー産業などの急速な発展により、工業用金の需要も着実に回復しています。
1~9月のデータによると、中国国内原料の金生産量は271.782トンで、前年同期比1.39%増と3.714トン増加しました。また、輸入原料からの金生産量は同8.94%増の121.149トンでした。国内原料と輸入原料を合わせた金生産量は、同3.6%増の392.931トンとなりました。
中国黄金協会によると、金関連産業の戦略的意義を備えた重点探査・開発プロジェクトが1~9月にかけて、着実に推進されてきたとのことです。遼寧省大東溝金鉱の金資源量は予備評価で約1500トンと推定されており、山東省膠東金鉱に続く世界レベルの金鉱になる見込みです。
中国国内の金ETF(取引型開放式指数基金)純増量は1~9月、前年同期比164.03%増の79.015トンと、同29.927トン増えました。9月末時点での国内の金ETF保有量は193.749トンでした。
世界の中央銀行は金の買い増しを継続しています。











