北京脳科学と類脳研究所はこのほど、同研究所の実験室が既存のうつ病治療法であるケタミンと電気けいれん療法の双方に、急速な抗うつ効果をもたらす共通の鍵であるメカニズムとしてのアデノシンシグナル伝達経路を発見したと発表しました。この発見は、アデノシンシグナルの調整に基づく副作用がより小さい新世代の抗うつ戦略(低分子薬剤や非薬物介入を含む)の開発に対する理論的根拠と明確な標的を提供するものです。
現在のところ、持続的な抗うつ効果が確認されているのはケタミンと電気けいれん療法の二つの介入手段です。研究チームは、脳内に存在するアデノシンと呼ばれるシグナル分子がケタミンと電気けいれん療法が急速な抗うつ作用を生み出す中核的な経路であることを判明しました。また、アデノシンシグナルが急速な抗うつ作用をもたらす鍵となる部位が内側前頭前皮質であることも明らかにしました。
研究チームは、アデノシンシグナルが抗うつ効果に不可欠であることを実証し、すなわちアデノシンA1受容体、またはA2A受容体の遺伝子を欠損させたマウスでは、ケタミンと電気けいれん療法が示す強制水泳試験および糖水嗜好試験における抗うつ効果が完全に消失しました。
研究チームはさらに、薬物に依存しない新たな治療法の可能性として、脳内アデノシンを増加させる治療の可能性を探り、「断続的低酸素介入法」を提案しました。この方法により、安全かつ制御可能な形で脳内のアデノシン放出を促し、顕著な抗うつ効果を達成できるとのことです。(提供/CRI)











