中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室の発表によると、北京時間11月14日11時14分、神舟20号乗組員を乗せた神舟21号が宇宙ステーション複合体からの分離に成功しました。

神舟21号の帰還カプセルは地上の指令制御を受けて、適切な時期を見計らって大気圏に再突入して、陳冬、陳中瑞、王傑の宇宙飛行士3人が地上帰還の途に就くことになります。

これまでの総合評価により、神舟20号の帰還カプセルには窓ガラスに微細なひび割れが存在することが確認されており、宇宙ごみなどの外部衝撃による影響が最も可能性が高いと判断されました。神舟20号は有人での安全な帰還を許可する条件を満たしていないのではないかと考えられ、引き続き軌道上に留まり、関連する試験を実施することになりました。

神舟20号の乗組員は軌道上に203日間にわたり滞在しました。滞在期間中には宇宙生命科学、微重力基礎物理学、宇宙素材科学、宇宙医学、宇宙飛行新技術などの分野を網羅する実験を実施し、新たな段階の成果を収めました。

神舟20号の乗組員は滞在期間中に計4回の船外活動と7回の実験装置の船内外出し入れ任務を実施しました。実施した任務には宇宙ごみ防護装置の取り付け、船外補助装置の設置、船外施設設備の巡回点検などが含まれます。うち船外プラットフォームに設置された足を固定するためのアダプターとインターフェース変換部品は宇宙飛行士の船外作業効率を有効に向上させます。問天実験モジュールで以前から計画されていた宇宙ごみの防護装置の設置もすべて完了しました。(提供/CRI)

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