中国国営新華社通信は16日、中国でクリーンエネルギー暖房が農家の新たな選択になっているとする記事を配信した。
記事はまず、中国北部の農村に暮らす荘(ジュアン)さんにとって、この冬一番の幸せは、暖房のために朝早く起きて石炭を燃やす必要がなくなったことだとし、荘さんが昨年末に自宅に空気熱源ヒートポンプを設置し、暖房を石炭から電気に切り替えたことを紹介した。
その上で、荘さんが暮らす遼寧省荘河市では今年、中国最大の送配電事業者である国家電網が1130世帯余りに電気暖房メーターの設置と接続を完了し、暖房にクリーンエネルギーを使い始める世帯がますます増えていると伝えた。
記事によると、中国では近年、農家への電気暖房の提供やエネルギー価格の補助などを通じて石炭を使わない暖房方式に転換するプロジェクト「煤改電」が進んでいる。政策と技術の後押しの下、北部の農村部におけるクリーンエネルギー暖房普及率は上昇傾向にある。8日に発表された「二酸化炭素排出量ピークアウト・カーボンニュートラルに向けた中国の行動」白書によると、北部の農村部では4000万世帯余りのクリーン暖房改修が完了し、北部のクリーン暖房率は2024年末時点で80%に達し、20年と比較して20ポイント近く上昇した。(翻訳・編集/柳川)











