「宇宙マウス」4匹が11月14日、中国の有人宇宙船「神舟」に搭乗して無地に地球に帰還しました。宇宙船の帰還延期により、予定されていた5~7日間の「短期出張」が14日間に及ぶ「長時間残業」となりました。

この想定外の出来事により、宇宙飛行の旅を経験した「宇宙マウス」の科学的研究価値が倍増したとみられています。

「宇宙マウス」4匹の地球帰還後、スタッフたちは彼らのために柔らかいクッションを敷き、大好物のゼリーや餌、水などを入れて、早期に回復できるようにしています。

紹介によると、宇宙出張での最大の変化は、昼と夜の区別がないことです。科学者はマウス小屋に特別な照明システムを取り付け、午前7時に点灯し、午後7時に消灯するようにして、地球上の昼夜をイメージしながら、マウスの「体内時計」を守っています。また、宇宙での滞在期間中は衛生面でも大きな試練に晒されます。マウスたちの毛や食べかす、ふんなどが漂っていることから、気を抜くと誤って吸い込んでしまう恐れがあります。そのため、科学者はマウス小屋に特別な送風システムを設けて、ゴミを集じん箱に吹き飛ばすことで、できるだけ清潔な環境を保つにようにしました。

研究者の観察によると、無重力の宇宙環境では、マウスたちは方向性を失い、マウス小屋の四面の壁を地面と勘違いして、壁の上を飛ぶように素早く走るなどさまざまなパフォーマンスを披露しました。また、宇宙での滞在期間中、彼らの食事の量はやや減りましたが、水を飲む量が増えました。科学者は今後、これら「宇宙マウス」の行動を観察しながら、その生物・生理面の重要な指標をモニタリングして検出し、マウスの宇宙環境でのストレス反応や適応性の変化などの規則性を解析し、宇宙環境が生命体にもたらす影響を理解するための科学的根拠を提供します。(提供/CRI)

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