2025年11月18日、中国のポータルサイト・捜狐に日本アニメ映画の相次ぐ公開中止・延期に言及した記事が掲載された。
記事は、「ここ数日、二次元界隈では本来公開が確定していた複数の日本アニメ映画が、予告もなく一斉に『一時停止』状態に入ったという話題で持ちきりだ。
そして、「全体的な傾向としては、最近の日本映画の上映ペースが明らかに鈍化しているという一言に尽きる。ただし、状況は一様ではなく地域差がある。筆者が近隣の映画館を確認したところ、20日以降の上映回のチケットもまだ多く販売されており、一部の都市では通常通り購入可能である。また、複数の大手映画館チェーンも『現時点で上映終了通知は届いていない』と述べており、『20日以降に全面終了』との情報には疑問符が付く。しかし業界内の意見は概ね一致しており『たとえ公開中止にならなくとも、上映回数は大幅に削減されるだろう』との見方だ」とした。
その上で、「ではなぜ突然このような事態になったのか。これは配給側が自主的に『リスク回避』を行った可能性が高いと考えられている。映画業界では、情勢が微妙な時には配給会社が状況を先読みし、作品が誤解を受けたり、望まぬ方向に議論が流れたりしないかを慎重に判断する。万一リスクがあると判断されれば『一度止めて様子を見る』という選択は珍しくない。今回の日本アニメ映画の一斉延期も、これと同じく典型的な商業的判断と捉えるべきだ。
また、「今回の動きで最も注目を集めている劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来は、作品の完成度も話題性も高く、ファン層の熱量も大きいため、『公開中止のウワサ』はファンの不安を一気に引き上げた。また『クレヨンしんちゃん』や『はたらく細胞』など、親子層や学生層から期待されていた作品も足止めされたことで、影響範囲はさらに広がっている。業界関係者によれば『ただ延期されるだけ』との作品も多いが、肝心の再開時期は不透明だ。そもそも映画館は限られた上映枠を埋める必要があり、配給側も宣伝スケジュールを組み直さなければならない。複数の日本アニメ映画が公開を一時停止したことで、空いた上映枠には、映画館側がより確実な作品を迅速に充填することになる」と説明した。
記事は、「現状では、同じジャンル・同じ規模で即座に代替できる中国アニメ作品は見当たらないが、逆に言えば、これは中国アニメにとって大きなチャンスでもある。もちろん突然の公開中止・延期は残念であるが、われわれはそれ以上に中国アニメが台頭することを望む。今回の事態に対し『これだけ待ったのに、突然中止になるのか』『子どもがクレヨンしんちゃんを楽しみにしていたのに』といった落胆の声が上がるのも理解できるが、一方で『輸入作品に頼るより、中国アニメがこの枠を埋められるようになるのを見たい』という意見が増えているのも事実である」と強調した。
そして、「実際、近年の中国アニメは立て続けに大きな成功を収めてきた。これらの成功は、中国アニメが十分に戦える力を持っていることの証明である。今回の日本アニメ映画の公開中止・延期は惜しまれる出来事であると同時に、中国アニメが台頭する余地が確かに存在することを示す一つのサインでもあった。











