中国石油天然気集団(CNPC)が11月17日に伝えたところによると、中国北西部最大の新疆油田における二酸化炭素回収・貯留・利用プロジェクトの累計注入量が200万トンを突破しました。これは中国が炭素排出量の多い地域で大規模な二酸化炭素の貯留を推進し、石油と天然ガスの増産およびグリーン低炭素発展を推進する上で重要な進展を遂げたことを示しています。
新疆油田の二酸化炭素回収・貯留・利用プロジェクトは、地元の石炭火力発電所や石炭化学工業企業から排出される二酸化炭素を回収し、タンクローリーで石油・天然ガス採取現場に輸送した後、地下油層に注入することで、恒久的な貯留を実現するだけでなく、原油採取率を向上させ、工業排出削減と油田増産のウィンウィン状況を形成しています。年初以来、すでに80万トンの二酸化炭素を貯留しており、プロジェクト稼働2年間で地下への累計注入量は200万トンを超えました。石油・天然ガス採取実験区の原油日産量は12トンから100トンに増加しました。
新疆ジュンガル盆地の東部、中部、西部では目下、二酸化炭素の大規模注入が全面的に実現されています。計画によると、新疆油田は「第15次5カ年計画(2026~2030年)」期間中に主要な石油・天然ガス採取地域をカバーする「縦4本・横2本」の二酸化炭素輸送パイプラインネットワークの建設を加速し、現行のタンクローリー輸送方式に取って代わり、輸送コストをさらに削減するとのことです。これにより、石炭火力発電から新エネルギー、二酸化炭素回収・貯留・利用までの一体化発展を推進し、千万トン級の二酸化炭素回収・貯留・利用拠点の構築を目指しています。(提供/CRI)











