2025年11月18日、香港メディアの香港01は、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来の中国上映で、映画館が「トイレタイム」に照明を点灯し、観客から不満の声が上がったと報じた。
記事は、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来が、世界各国で話題を呼んでいる。
そして、「そんな中、中国での上映では小さなトラブルも発生している。同作の上映時間が2時間半以上に及ぶ上、緊張感ある展開が続くため、多くの観客が入場前に最適な『トイレタイム』を尋ねていた。ネットユーザーの意見を総合すると、多くが主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の父が登場する回想シーンを推奨したことから、中国上映ではこの場面が『トイレタイム』となり、多くの観客が一斉に席を立ってトイレに駆け込む事態となった」と述べた。
また、「さらに驚くべきことに、一部の映画館はこのタイミングで照明を点灯し、観客が席を立ちやすいよう配慮したというが、これに多くのファンは『作品への敬意がまったくない』と強く非難した。炭治郎の父が登場する回想シーンは物語の主線ではないものの、炭治郎が世界の本質を理解し、猗窩座(あかざ)を打ち破る鍵を掴む重要なシーンでもある」と言及した。
記事は、炭治郎の声を担当する声優・花江夏樹が、映画公開時のインタビューで18~21歳の間に両親と祖母を亡くした経験を語り、「その期間が自分の中では結構どん底」と振り返りながら「その気持ちがあったからこそ仕事に生かせてる部分が結構あるので、それが親にもらった最後のプレゼントなのかなって」と話し、「悲しいシーンを演じる時に、すぐ泣けるんですよ。思い出した瞬間にブワッて泣ける」と述べたことを紹介した。
その上で、「花江の考え方は前向きであるものの、真の悲しみは完全には克服できていないという。したがって、このシーンを単なる『トイレタイム』と捉える観客には、どうか一度立ち止まり、花江の真摯な演技に耳を傾けてもらいたい」と主張した。











