台湾メディアの三立新聞網は18日、台湾のネットユーザーから「今の日本は『すごく行くべきじゃない』と『まさに行くべき』が併存する微妙な状態」との声が上がったことを伝えた。

記事はまず、「台湾有事を巡る高市早苗首相の発言が中国の不満を招いた」と記し、中国外交部が14日に日本への渡航を控えるよう自国民に呼び掛けたことに言及。

そして、この呼び掛けを受けて「日本の人気観光地は中国人観光客が減るのではないか」との見方が出ていることを伝えた上で、「今の日本は微妙な状態」と指摘したネットユーザーの投稿内容を紹介した。

それによると、投稿主は日本でインフルエンザが猛威を振るっていることや、各地から伝わるクマの出没が大勢の人を尻込みさせていると指摘。だが、その一方で「中国人観光客が大幅に減って人気観光地の混雑が緩和される」として、「日本旅行は今が一番快適な時期」との声も少なくないという。

記事はさらに、この投稿にネットユーザーの間から「インフルエンザはワクチンで対策できる。クマは山に行かなければいい。でも中国人がいない観光地を見つけるのはすごく難しい」「人が少ない地域はクマが出る。人が多い都市はインフルエンザがはやっている」などの声が上がったことや、台湾大学医学部附属病院の元感染症科医師で「日本旅行の達人」としても知られる林氏璧(リン・シービー)氏が反応を示したことを伝えた。

林氏は近く日本に渡航する計画のある人に向けて出発前のインフルエンザワクチン接種を勧めた他、旅行保険の補償内容や医療情報を事前にチェックし、日ごろ使っている薬を携帯するようアドバイスしたという。(翻訳・編集/野谷)

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