2025年11月19日、中国メディアの第一財経は、今後の自動車の発展について「向こう10年は、少なくとも自動車の半分に燃料タンクが付いている」とする専門家の予測を紹介した。

記事は、中国の新エネルギー車(NEV)市場では、純電動車(BEV)へのシフトが急速に進んでおり、今年1~10月の新エネルギー車卸売販売において、BEVが62%を占め、前年同期比より4ポイント上昇したことを紹介した。

特に新興勢力においては、BEVとプラグインハイブリッド車(PHEV)の一種であるレンジエクステンダー車の構造比率が昨年の49:51から今年は74:26となり、BEVが市場の主導権を握りつつあると伝えた。

一方で、工業情報化部の指導の下、業界専門家2000人以上の専門家が1年半をかけて作成した「省エネ・新エネルギー車技術ロードマップ3.0」では、10年後の2035年においても、新車販売全体の52%が、燃料タンクを持つ車(ガソリン車およびプラグインハイブリッド車、レンジエクステンダー車)によって占められる見通しを示したと指摘した。

そして、10年後も「燃料タンクを持つ車」が市場の半数を占める要因について、内燃機関が効率化されたハイブリッドシステムの一部として、航続距離やインフラの課題を抱えるBEVを補完する形で、今後も需要を満たし続けるという見方を同文書が示したことを紹介している。

記事によると、同文書はまた、35年時点でNEVの販売比率が全体の80%を占め、純ガソリン車との差が大きくなるとも予測。40年にはBEVの性能向上に伴って「燃料タンクを持つ車」の割合も32%にまで低下するとの見通しを示した。(編集・翻訳/川尻)

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