香港メディアの香港01は19日、東京・浅草の浅草寺を訪れた中国人観光客が「冥銭(陰司紙)」を使っておみくじを引く様子を撮影した動画が物議を醸したと報じた。
投稿者の男性は動画内で、浅草寺の天井に描かれた「龍之図」や「天人散華之図」を指して「これらはみんな中国唐代の様式だ」と主張。そして、おみくじを販売している場所に移動し、「日本のおみくじでは中国人は幸福を得られない。中国人の幸福は自分自身に頼るものだ。われわれも引いてみよう。鬼子(日本人の蔑称)をだましてやる」と言い放ち、「冥銭」を取り出した。
「冥銭」とは、中国や台湾など華人圏で用いられる祭祀用品。故人があの世で使うことを想定して作られた紙のお金で、葬儀や供養の際に燃やして先祖に送る。もちろん、現実の世界では通貨として使うことはできないものだ。
男性は「冥銭」の札束から1枚を抜き取るとおみくじの料金箱に入れ、みくじ筒を振って出た68番の棚からおみくじを取り出した。そして、カメラに向けて「みんな、俺は『吉』を引いたぞ」と広げて見せた。
この動画にはネットユーザーから批判が殺到し、「道徳心がない」「偽造通貨行使罪に問われる可能性がある」といった声が上がった。また、「冥銭は死人しか使わない。この愚か者は自分で自分を呪っている」「神仏までたぶらかそうとするとは、罰が当たるのも遠くないだろう」と指摘するコメントも寄せられていたという。(翻訳・編集/北田)
— 中国動画 (@RC00547555) November 19, 2025











