米アニメ映画「ズートピア2」の中国語版の吹き替えに関する話題が中国SNSの微博(ウェイボー)で注目を集めた。
中国で同作は今月26日に公開される予定で、その前売り興行収入は19日午前0時39分までに5000万元(約11億円)を突破したと報じられている。
「ズートピア2」の中国語版にはダーポン(大鵬)、クリス・フィリップス(費翔)、ジン・チェン(金晨)、ワン・アンユー(王安宇)といったスターが参加している。4人の過去の出演作における「吹き替え無し率」はそれほど低くはないものの大勢のネットユーザーが「矛盾している」と問題視したといい、こうした反応は特定の個人ではなく、業界の「話題性至上主義」に対する長年の不満が背景にあるとみられている。
大まかな統計によると、中国では2015年からこれまでにアニメ映画40作品余りに90人を超える芸能界のスターが声優として起用された。特に輸入映画はスターによる吹き替えの「主戦場」だ。
微博では関連の投稿にネットユーザーからさまざまな声が寄せられており、中には「『ズートピア』のような人気作品はそもそもスターの助けを必要としていないし、むしろマイナスになることだってある」「スターを声優として起用することがダメだと言っているわけじゃない。ただし、前提は声がキャラクターの性格に合っていること。そして、過去の役作りの中で、せりふを通して人物の多面性を正確に表現し、観客に没入感をもたらしたかが大切」という意見や、「プロの声優は一つの役を勝ち取るために何度もテストを受ける」「専門家に専門の仕事をしてもらうのがそれほど難しい?」「吹き替え版を2種類用意してくれればいいのに。一つはスター版、もう一つはプロの声優版」などの声も聞かれた。(翻訳・編集/野谷)











