台湾の頼清徳(ライ・チンダー)総統は20日、X(旧ツイッター)などで同日の昼食に北海道産のホタテなどを食したことを投稿した。台湾メディアの自由時報は「日本への支持を表明した」と伝えている。

記事は、日本の高市早苗首相の台湾有事に関する発言に反発する中国が、19日に日本産水産物の輸入停止を日本側に通達したことに言及した上で、頼氏がSNSに「きょうの昼食はお寿司と味噌汁です #鹿児島産のブリと北海道産のホタテ」と日本語で投稿したことを紹介。「日本料理を味わうことで台日友好への強い支持を示した」と評した。

台湾・頼清徳総統、昼食に北海道産ホタテなど=日本への支持表明―台湾メディア
頼清徳氏のXより

記事によると、台湾外交部の林佳龍(リン・ジアロン)部長も同日の立法院外交委員会で「わが国はこの重要な時期に日本を支持し、情勢を有効に安定させるべき」と述べた。具体的な方法として、日本旅行を奨励すること、日本製品を購入・飲食する際にはSNSにたくさん投稿することなどを挙げ、行動によって日本への支持を示すよう呼び掛けたという。

記事は、2021年に中国が台湾パイナップルの輸入を停止した際、当時の首相だった安倍晋三氏がSNSに台湾パイナップルと一緒に写った写真を投稿し、「今日のデザートはパイナップル。とっても美味しそう」とつづったことを振り返り、「民主的なパートナー同士の真摯な相互支援の友情を示した」と伝えている。(翻訳・編集/北田)

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